2018/03/03

クランポン Légende(レジェンド)について

クランポン B♭クラリネット話題のニューモデル、Légende(レジェンド)選定品が入荷致しました。
レジェンドは、昨年ビュッフェ・クランポンから発売された最新機種。
世界中のアーティストにセンセーションを巻き起こした新型内径コンセプトの主力モデル「トラディション」ベースのハイエンド・モデルとなります。

R13、RCに続く第3の内径デザイン、ジョイントリングとキイポストに施された金メッキ仕上げ、そして新しいデザインのリングキイが大きな特長の本モデルですが、早速試奏してみたところ、

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太く、よく「響く」楽器だと感じました。
輪郭は丸く、優しい音色はトラディションと共通しているところです。
ぎゅっとしたまとまりのある密度の濃い音。

新しいリングキイは、従来丸みのあったキイ表面を平に削ってあり、
指の吸いつきがよく、実に自然な形で発音やパッセージの操作を向上させ、
意識せずとも音のつながりが良くなる効果をもたらします。



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現在、世界的に活躍する気鋭のソロ奏者、ピエール・ジェニソン氏(ランスロコンクール2014年1位受賞)によると、


「しばらくクランポンのTradition(トラディション)を使っていましたが、現在は上位機種のレジェンドです。
ジョイント部分やキイポストに金メッキがされて、トラディションよりも力強い音が出ます」

「トラディションの丸く温かみのある音は好きですが、レジェンドは正にコンチェルトでソロを吹く時のために作られたようなモデルで、さらに豊かな音を持っています」

(パイパーズ1月号インタビューより抜粋)

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そのインタビューでは、とても印象的な言葉を語っていました。

アリニヨン氏やエオー氏によって受け継がれるフランスの伝統とは?という質問に対して、

「明るく、光に満ちた音、音楽によって揺れ動く音です」

「ドイツのクラリネットは、平坦と言っていいほど均質な音で全てを演奏しようとしますが、フランスでは
色を乗せたり、引いたり、印象派の絵画のように色彩のタッチを変えて演奏します。それが音楽にいっそうの彩りを加えます」

また、

「私の演奏はフランスでは評価されるが、他の国では受け入れられないことがある、いい演奏だけどあまりにフランス的過ぎるね、と言われることもある」(後にアメリカに留学するきっかけになったとのこと)

「クラリネットはいつも自由になることを探し求めている楽器だと思う、繊細かつ自由なものを求めるために、音が揺れ動く必要がある」

とも。


フランスの伝統、すなわち、ビュッフェ・クランポンのクラリネットたるや、ということだと思うのですが、
とても合点がいきます。
明るく光に満ちた音、というのはまさにR13系統の最高峰Tosca(トスカ)のイメージですね。


対して、Divine(ディヴィンヌ)はRC系統のまろやかで、しっとりとした滑らかな音色。
Divineは全体的な重量が軽く設計されていることもあり、トスカなどと比べますと、
若干コンパクトで濃密な鳴り方をする楽器になります。
溶け込みやすく、かつ輝きを放つ音を備えており、
ソロや管弦楽で活躍するアーティストを中心に愛用されています。


今回発売されたLégende(レジェンド)は、
クランポンを代表するハイエンドモデル
Tosca
Divine
とはまったく違うのですが、それぞれの魅力がブレンドされたような、とてもバランスの良いモデルです。


■ビュッフェ・クランポン B♭クラリネット Légende(レジェンド)選定品
https://www.nagae-g.co.jp/fs/inst/cbc/cbc_bc_lege