2014/09/14

「バランス調整」って??

おひさしぶりです、今月は修理についてのお話です!

木管楽器を演奏される方は、楽器屋さんに修理をお願いするとき
「バランス調整が必要ですね。」と言われることがよくあると思います。

なんとなく吹きやすくなるのはわかるけど、具体的にいったい何をしているんだろう?
と思ったことはないでしょうか?

バランス調整とは、タンポひとつひとつがしっかりふさがるようにするのはもちろん、
2つ以上のタンポをしっかり同時にふさがるようにして息漏れしないように調整することです。

たとえばクラリネット
クラリネットは低音のファ-ミ(中音のシ-ド)が特に息漏れしやすいのです。

下管のミを押すとき、ファのキーも同時に押されているのがわかります。
下管ファ-ミ

ぱっと見、きちんと同時にふさがっているように見えますが、
脂とり紙を三角形に切ったもの(私たちはフィラーと呼びます)で押さえ具合をチェックしてみると・・・
バランスチェック

若干、ファのキーを強く押さえており、ミのキーが浮いているようです。
このままでは吹きづらいので、同時にふさがるようにちょっとだけ曲げて調整します。


サックスだと、ここのねじの締め具合で息もれ具合がかなり左右されます。
ソ♯キー調整ねじ

ここのねじがゆるんでいると、低音のド♯やシ、シ♭を吹くときに、ソ♯のキーが浮いてしまうため
息漏れしてかなり吹きづらい状況になってしまいます。

中から光を当てて、ソ♯がちゃんとふさがるようにねじを締めます。
調整前 息漏れ状態


調整後

かといって逆に締めすぎても、ファから下の音が吹きづらくなってしまうので
ここは慎重に調整します。

とてもデリケートなねじなので、自分で回すのは絶対にやめてください(>_<)

バランスは吹いてるうちに自然と少しづつ崩れていくものですので、
木管楽器は定期的に調整することをおすすめします。
汚れが溜まってくることも考えると、1年に1回が理想です(._.)

定期的に調整して、快適に演奏しましょう♪