2012/12/15

楽譜の移調 1

譜面の移調についてお問合せがありましたので、まとめてみました。



前置きとして、
フルート、オーボエ、トロンボーン、ユーフォなどは、ドを基調としたC(ツェー)譜。
ピアノの譜面や、指揮者が見る譜面と同じ調で書いてあります。
「dur」とは長調のこと。「moll」とは短調のことです。

基本となる音階と調をご理解の上で話を進めますが、たとえば
アルトサックスの調性は、ミ♭(inE♭)= ピアノ等の調性:ド(inC)より長6度低いのです。 

下は、アルトサックスのソロ「プロヴァンスの風景」のパート譜。

プロヴァンスの風景

そして、こちらがピアノ伴奏譜。
プロヴァンスの風景

出だしの音が、

ソ ⇒ ミ

G dur (ト長調 ♯1つ) ⇒ E dur (ホ長調 ♯4つ)



になっているのが分かるでしょうか?

ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、と上がっています。

ということは、

C譜からE♭譜へ書き換えるときは、長6度上げればよい




では、逆の場合を考えてしましょう。
アルトサックスの譜面を、フルートの譜面にしたい時は…


E♭譜からC譜へ書き換えるときは、長6度下げればよい

もし、出だしの音が「ド」であれば、

ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、と下がればいいのです。



ド ⇒ ミ♭

Cdur (ハ長調 ♯♭なし) ⇒ Es dur(変ホ長調 ♭3つ)

となります。





ここで疑問が。
どうして、Es(ミ♭)なのか。 E(ミ)ではないのか?
henho.jpg

なぜなら「長6度」というものは、「長調」で数えた6番目の音だから。

Es Dur(変ホ長調)の、6番目の音が、C(ド)。


もしEs(ミ♭)ではなく、E(ミ)になるとすれば

Cis(ド♯) ⇒  E(ミ)

が長6度です。

hocho.jpg




なお、inFのホルンや、コールアングレ(イングリッシュホルン)の場合は
完全5度低い楽器ですので、同じように
F → C譜の時は完全5度下げて、C → F譜の時は完全5度上げる
となります。


次は、B♭譜 の移調です。